菊井鋏研究所

理美容シザーメーカー、キクイシザースのブログです。

「京のかたなー匠のわざと雅のこころ」を鑑賞してきました

和歌山で理美容ハサミを作っているキクイシザースです。

 

先日、少し京都まで足を伸ばして、京都国立博物館 特別展 京のかたな を観てきました。

katana2018.jp

 

京都の町をぶらぶらと・・・

この記事はキクイシザースの3代目が書いていますが、僕自身も学生時代は4年間京都で下宿してたので、久々に第2の故郷に戻ってきたような感慨がありました。

国立博物館までは京阪七条駅で降りて東へまっすぐ、鴨川を背にして歩けば徒歩10分も掛かりません。

ですが、あえて阪急河原町で降りて、ゆっくり30分ほど鴨川沿いを散歩してきました。

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卒業して10年近く経とうとしてますが、学生時代に歩いた町はいつまで経っても懐かしさがありますね。

そんな大好きな町なので、このブログは京都ネタが多かったりします。 

www.kikuiscissors.net

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国宝・重要文化財が100点以上!圧巻の日本刀

さて、京のかたな展ですが、国宝・重要文化財級の貴重な銘刀がズラリと並んだ圧巻の展示でした!

これだけたくさんの日本刀を一度に目に出来る機会も滅多にないです。

特に目玉とも言える国宝の三日月宗近はその美しさに息を呑むほど。

他にも時代別に並べられているので、ひとくちに日本刀といってもその変遷に触れることが出来る素晴らしい展示でした。

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展示期間は11月25日まで!これから観にいく人へ・・・

基本的な事ばっかりだと思いますが、行ってみて気付いた鑑賞のポイントを書いていきます。

最前列で見られる列は結構並びます!

人気の高い展示エリアは「最前列で見たい人」用の列と「後方からでも構わない人」用の列に別れています。

後方の列は特に待たなくていいですしそれなりに見ることは出来ますが、やっぱり折角なので最前列で見た方が絶対いいです!

但し、当然ながらすご~く並びます!!!

僕が行ったのは平日の4時過ぎで比較的空いてましたが、それでも三日月宗近は20分ほど並んでやっと見ることが出来ました。

ちなみに公式ツイッターでリアルタイムの混雑状況が発信されていて、事前に様子を知るのに役立ちました。

twitter.com

刀の予備知識を入れておくべきです!

一応、鑑賞のポイントとか刀の各部の名称等、予備知識的な説明も書かれています。

平日だったのでこの辺もゆっくり見ながら「なるほど~」と勉強していましたが、おそらく混雑する休日に説明をゆっくり読んでいられないと思います。

特別展公式で「みどころ」を解説してくれているページがあるので、こちらで予習していったほうが断然楽しめます!

katana2018.jp

あと、Amazonプライムビデオの「PRIME JAPAN」という番組の日本刀特集はめちゃくちゃオススメです。

amzn.asia

とにかく刀!刀!刀!なので予想以上に時間掛かります

閉館時間が近づいたので2時間程度いましたが、正直まだまだいくらでも観てられました!!

ゆっくりじっくり観るつもりで、時間に余裕を持って行かれることをオススメします!

 

京のかたな展、ものづくりに携わる人必見です!

京都での日本刀を巡る旅。

それは同時に、僕たちのハサミづくり、そして日本のものづくりの精神的なルーツを訪ねる旅でもありました。

「巨人の肩の上に立つ」

と言う言葉がありますが、我々のものづくりが世界に認められ、遠くを見渡すことが出来るのも、古人が脈々と受け継いできた伝統と技術があってのことです。

改めて、その意味を深く考えることが出来た時間でした。